前の彼女とは、10年近く付き合っていました。
10年。長いですとても。最後のほうは彼女がいるのが当たり前になってしまって、(とても素敵な女性でしたが)恋愛をしているという実感は正直ありませんでした。その彼女と別れて僕が直面したのは、その当たり前にいた彼女がいないことの寂しさ、そして『恋愛ってどうやってすればいいんだったっけ』ということでした。そりゃあそうです、20歳〜29歳の終わりまでの多感な時期その全てに彼女がいました。僕は19歳までろくな恋愛をしてこなかったものですから、僕が知っている彼女が僕の唯一知っている『女性』でした。なので彼女がいなくなって2年、もうすぐ32歳になろうというのに僕の恋愛偏差値は極めて低く、童貞クラスと言っても大袈裟じゃないでしょう。でも僕はやっぱり恋愛がしたい。だから、僕は周りにいる女性を広く広く恋愛対象として見てみました。だけど、そこはやはり恋愛偏差値童貞です。女性が言った何気ない一言に「あれ、もしかしてコイツ僕のこと好きなのかな」とか「絶対今の一言で嫌われた」とか、中学2年生の春が止まりません。常にビクビクし、常にドキドキし、安心して眠ることすらままならなくなってしまいました。先日鏡を見ると、気付けばいつの間にか僕はガリガリにひからびて、セルみたいな顔になっていました。
(セル)
突然ですが最近僕はある女性と関係を持ちました。僕は忘れかけていた「恋愛の勘」を取り戻すかのように無我夢中に彼女をむさぼりました。気付けば僕は、その子のエネルギーを(セーラームーンで言うところのエナジーを)むさぼりすぎて爆発前のセルのように膨れ上がっていました。
(爆発前のセル)
・・・
ここまで書いて、いったい自分が何が言いたいのかよくわからなくなってきました。
いや、それでいいんです、恋愛ってのはよくわからないものなのかもしれません。それが答えなのかもしれません。
これ以上は蛇足と言えるでしょう。それでは、また。