「けっこう飛ぶから気をつけろよな」 そういって友達からもらった竹とんぼ。
もらった時の袋に入ったまま一度も出すことなく、1年ほど洗面台の下に置いていました。というより適当に放り込んだままずっと忘れていました。昨日、新しい歯磨き粉を出す為に洗面台の下の扉を開けた時に久しぶりに袋を発見。「あ、こんな所にあったんだ・・・どれ」 ようやく袋から出されたそれは、どこからどう見てもただの竹とんぼ。手に取ってなんとなく、ただなんとなく、何も考えずに思い切り右手と左手を前後に擦りました。竹とんぼは勢いよく空に舞い上がり、天井に小さいながらも立派な穴を開けました。
『けっこう飛ぶから気をつけろよな』
た、たしかに・・・
もうすぐ引っ越しするのに・・・
ずっと忘れたままで・・いたかった・・・