第23回

 

用事のために大阪へ帰った際にどうしても寄っておかなちゃならない場所があった。

IMG_0966

ここは24時間噴水がゴーゴーともの凄い音で流れている場所で、どれだけ大きな声で叫んでも声なんて簡単にかき消してしまう。僕は大阪にいた5年間、毎日のようにここで一人 ネタの稽古をしていたのだ。

2年ぶりにこの場所で30分ほど稽古をしたらジーンとこみ上げてくるものがあったよ。

なんだか最近涙もろいんだ。いやねぇ。

 

もうすぐ今年が終わる。

お世話になった人には感謝してもしきれないほどの感謝。

あなたの心が弱った時は、あなたの体が弱った時は、僕があなたの代わりに滝に打たれます。滝に打たれブルブルと震えながら手を合わせて「喝ーーーつ!」と叫ぶ僕を見て、あなたがフフフと笑ってくれるなら、僕には存在する価値があります。

僕はカスです。でもね、まだまだあがいてみせるからもう少し、僕に付き合ってください。

たくさんのおもしろいこと、やってみせるからね。

 

とにかくもっと勉強しなくちゃ。

 

 

来年もどうぞよろしく。

 

第22回

 

今日公園でのネタ稽古中に思った。

(舞台に立ちだしてもう7年になるんだなぁ)

出だしは好調だった。養成所の31期生、東京大阪含む1400人の生徒の中で一番最初にテレビ出演が決まったのが僕だった。「芸人になろう」と志して大阪へ渡ってたった3ヶ月で当時大ブームだった深夜番組あらびき団への出演が決まった時「やはり俺の計算に狂いはなかった。自己分析能力さえ間違わなければ、簡単なもんさ、ほらねこの通り!」と天狗になったものの結果全国ネットでダダスベリ二度と呼ばれず、それ以降ズルズルと低空飛行、気付けば何もなく31歳の僕がいる。どうやら方程式自体が間違っていたらしい。あの時こうしていれば、は山ほどあるけど戻れない。

7年、たった7年。

色んなことがあったような気がするし、なんにもなかった気もする。

今まで舞台に出て楽しかったことなんてあっただろうか、思い出す限り何百と出た舞台の中で1度か2度くらい。そんなもんだ。

だけど決してネガティブじゃない。僕は超ウルトラポジティブな人間だ。

(何をやりたい)なんて僕には何もなく、興味の対象は没頭している時間にのみあったんだ。

机に向かい、誰にも思いつかないようなことを妄想してノートやパソコンに打ち込む。この作業、没頭できる時間にのみ、生きている実感が得られていることに気付かせてくれた7年。自分はフットワークが軽いけど頑固でアナログ人間だということも7年でよくわかった。

よし、上出来だ。

明後日から2日間、大阪に行ってきまーす。

 

 

 

第21回

 

昨日の話

深夜、公園でのネタ稽古から帰宅。もうすぐ大事な大事な舞台があるから、寒くても我慢だ我慢。震えながら家に帰って「うぅ〜さぶいさぶい」なんて小言をしながらエアコンをピッと付けて、パソコンの電源ボタンを押すとドゥーン・・・という例の起動音。すかさず壁からドンッ!隣の部屋からの(おい、うるせーぞ!)の合図。ドリカムでいうところのアイシテルの合図(サイン)・・・ではない。ウルセエゾの合図。最近ネットなんかでよく見かける壁ドンってのは、これのことを指しているんですかね?

あ、僕、完全にナメられてるのねと、イラッときたので4回ほど思いきり壁を殴り返したら静かになったのでとりあえずは応急処置的に落着。壁を殴る行為ってさ、「静かにしてほしい」という当初の目的より「俺の方が上だぞ」という優劣を付けたい意思の方が強くて下品じゃないですか?やーねー。そうは思ってもこちらは半沢直樹でいうところの「100倍返しだ!」をモットーに生きているので4回で済んでよかったなザマーミロ!貴様のような奴を相手にしている暇はないのだ。

今日の朝

駅前の古本屋で2冊ほど買った帰りに鉢合わせてしまった。隣の壁ドン男と。当然向こうは警戒しているはずだ。最近引っ越してきた30半ばくらいの汚い茶髪テンパの男で、おそらく「いっちょここいらでビビらせて優劣わからせてやっか」というノリで壁ドンしたら4倍で返ってきたのだ。そりゃ警戒する。ジリジリと無言の攻防・・・いやしかしひるむな松本時代、ここは先手必勝!やっちゃれら!

僕は目を左右逆の方向にロンパらせて笑みを浮かべ「ひひっ・・ひひひひ・・・」と言いながら壁ドン男の前を通り過ぎて部屋に戻ってやった!つまり奇人のフリをしてビビらせようと試みたのだ!どうだ俺の勝ちだ!!はっはっは!!!

・・・クソしょぼいやないかい松本時代!!男なら喧嘩せんかい!

壁が隔てていたからこそ大きく出れていただけのクズだ俺は!!

しかしそれは向こうとて同じこと!

つまり全くの互角!!

 

・・・ひ、引っ越ししたいなぁ。

 

 

第20回

 

今日は年末恒例の師匠の家の大掃除。

 

帰り際、師匠が言いました。

「ジェダイ、エロDVDいるか?」

普段はエロDVDをあまり見ない僕ですが一応に気を使ってこう言いました。

「あっ、えーと、それじゃあ・・1枚だけいただきます」

師匠は僕にこう言いました。

「バカ野郎!!」

「え!?」

「人生はな、one for all    all for oneなんだよ! 1枚だけだなんて男として恥ずかしくないのか!? そんな甘えた人生でいいのかお前!! 持って返るなら全部持って帰れ!!」

「ガビーン!!! し、師匠!!アツいっす!!ガチでパネーっす!! その言葉震えたっす!! わかりました! 全部持って帰るっす!!!!!」

「分かってくれれば・・・いいんだよ」

「ちーーーっす!!」

 

・・・

 

と、いうわけで

IMG_0937

口車に乗せられて今我が家にダンボールいっぱいのエロDVDがあります。

いらないなぁ・・ どうせ見ないし・・

どうしようかな・・捨ててしまおうかな・・・と、思った矢先、ダンボールの奥底から

 

IMG_0948

 

遠くの空から師匠の声が聞こえる。

 

「ヌケば・・・いいんだよ」

 

し、師匠ーーーーー!!!!

 

 

第19回

 

ギャラと条件がよかったので久しぶりにTシャツデザインの仕事を請け負いました。デザインはお任せということなので、好きなように遊びながらただ今制作中。

IMG_0928

今回もボールペンで下書きして

IMG_0933

ロゴはサインペンで

写真は過去の自分の作品の中からお蔵入りになっていたものを選びました。日の目を見ることができてよかったよかった。

IMG_0931

出来てきたぁ。

写真(2014-11-28 5.35) #2

 

グー!

 

 

第18回

 

野暮用でここ5日ほど深夜新宿2丁目にいるのだが、、いったい何なんだこの街は。5日で2回ナンパされた。挙動不審な中肉中背なジャージ男に

「あ、あ、あっ、、遊びに行かない?」

行かねーよ!笑

黒いウールのロングコートを着た端正な顔立ちの白髪の老人に

「それじゃ・・・行こうか」

どこへだよ!笑

 

おい・・・やめろ、何してるんだよ白髪の老人!よ、よせ、やめろ!やめてくれ!

こ、こいつ・・・僕を視姦していやがる。

果てしないほどの肉欲の餌食にしていやがる。見える、老人の目の奥でねっとりと絡まれよだれを垂らし白目をむく僕が!ひー!

 

用事が終わったら、2度とここへは来ん!

第17回

 

昼過ぎ

ダウンのロングコートに黒のロングブーツ、おそらくディアスキン(鹿革)の高級手袋をしたマダムが叫んでいる。駅近くの建設現場前で休憩中の作業員にである。なんだなんだおもしろそうだと野次馬根性汚らわしい僕は足音を殺してそそっと近づいて会話を盗み聞く。

「品川区は路上喫煙禁止ですけど? あなたたちのようなルールを守れない人がいるから日本がダメになるのよ!」

「毎日必死こいて働いて誰に迷惑かけてるってんだよ!タバコくらい・・・」

「汚らわしい! 地獄へ落ちろ!」

「だまれババァ! あっち行け!」

「地獄へ落ちろー!」

 

・・・これは本当に会話なのだろうか。

もし仮に僕が閻魔大魔王だったとして、そしてこの2人が共に地獄へ落ちてきたとしたらどういう判断を下すのが正解なのだろう。

「まぁまぁ2人とも落ち着いて、静粛に。ま、どちらの言い分も分かるんだけどね、どっちもどっちって言うかね。ま、お互い非があるってことで仲良く地獄に落ちようよ。針山地獄で許してあげるからさ」

「なんで私がこんな奴と一緒に地獄に行かなくちゃいけないのよ!」

「そうだ!閻魔さん、俺は何も悪いことはしちゃいねー!毎日必死こいて働いて・・・」

「あー、もううるさい! 早く落ちんかい!!!」スイッチオン!(床の扉が開く)

「あーーーーーれーーーーーー!!!!!!」

 

針山地獄 同じ境遇に立たされた二人はこうして

恋に落ちた。

 

 

なんじゃそりゃ

 

 

第16回

 

 

週一回ほど利用する近所の古ぅ〜い定食屋はまぁまぁのボリュームを出す店で、しかも、ご飯のお替わり一杯無料なので大変重宝している。今日は週一回のその日。店に入る前から「今日はご飯お替わりするぞぉ!」と心に決めていた。なぜなら、今日この後体力がいる作業が残っているので、しっかりとした栄養を取らないととても乗り切れないと思ったのだ。ガラララ… 店に入るなり「モツ炒め定食、ご飯大盛りで!」と勢いよく注文する僕。「はぁい、いつもありがとね」とシワだらけの老人。プルプルとしている。「おまちどうさま、モツ定ご飯大盛り」「おぉ、いっただっきまぁす!」

・・・げふぅ。お腹をさすりながら「お会計お願いします」と言えばプルプル老が「はーい、800円になります」と返してくる。

、、、、なに?

「あれ、750円じゃなかったでしたっけ?」

「ご飯大盛りは50円アップなんですよぉ」

「あー、、そうなんですねわかりました。1000円からでお願いします」

整理しよう

750円の定食(ご飯お替わり一杯まで無料)

750円の定食 ご飯大盛り(+50円)(ご飯お替わり一杯まで無料)

という謎の値段設定だったのだ!

僕は最初注文時に、後でご飯のお替わりを頼むのがめんどくさいから先に一杯無料分のご飯をくださいね、というつもりで言ったのだが、この時僕はすでにプル老の巧妙なトリックにひっかかっていたのだ。大事な大事な50円を1枚剥ぎ取られてしまった。

50円

あぁ僕の50円

たかが50円

されど、、、

 

プル老、貴様の血は何色だ!!!!